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うなぎといふもの。 [Diary ‐雑感‐]

大人になった、と言えるのはいつだろう…と考えた事はあるだろうか。

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□ウナギといふもの

成人、とされるのは年齢で規定があるが、成人=大人では無いよね…じゃあ、学校を卒業して社会人になったら...でも、社会に出るといかに自分が子供かを思い知らされる。

ならば、結婚して家庭を持った時?あるいは子供が生まれて父となれた時?

...解釈は人それぞれかもしれないが、ああ、大人になったなあ…と思える時の一つに、特に気負う事なく「うなぎを食べられる事」と言う考え方が、生まれた昨今。

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□まずは乾杯

じゃあ、鰻を喰いに行こうじゃ無いの!

と言う事で友人(既婚&子供二人)と食べに行く事にする…子供の頃や親戚等との付き合いで行く事はあるが、意外と個人で食べに行く事は無いんじゃないかな。

蒲田を離れる思い出の一環として、過去に訪れた鰻屋を訪問する事に…幼い頃は親に手を引かれ、社会人になりたての頃は見栄を張って彼女を連れて来たっけ。

…と言う事で、蒲田の寿々㐂へお邪魔する事に…まずはビールで乾杯!

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□うざく

大人が鰻を食べに来て、いきなりご飯...と言うのも違うだろう…まずはビールで喉を潤して、鰻屋ならではの摘まみで日本酒でも飲みながら、焼き上がりを待とう。

...ならば、まずは肝焼き!と頼んだのだが、肝焼きは予約分だけで終了…まさかの躓きを見せるが、メニューを眺めてうざく注文する事により、リカバーする。

うざくとは…要は、かば焼きの身にキュウリや刻みや玉ねぎを合わせた、酢の物...少し甘みがあるのは焼のタレかも…と言ったもので酒がすすまざるを得ない…!

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□白焼き

でも、うざくだけで飲むのはちと寂しいな…う巻もメニューには無いし…と悩んでいたところ、衝立を挟んだ裏側から「白焼を一つ」との注文が聞こえる。

...なんだよメニューには無いのに頼めばあるのかよ!と言う事で、こちらも白焼を注文。人気店と言う事もあり常に焼かれ続ける鰻...注文から間をおかずに到着。

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□特級酒

こうなってはもう、ビールとか言っている場合では無い…!と言う事で日本酒...残念ながら、居酒屋以下の品揃えで、何それ?という「特級酒600円」が提供される。

...うーん、口を付けて見たが…常温の醸造酒...コンビニ等で売られているそれと大差無いのが、三倍近い値段かあ…ちと残念だが飲みがメインの店でも無いから仕方ないか。

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□焼き鳥

飲みが進むにつれ、うざくと白焼きだけでは物足りない…そう言えば肝焼きで断られた時に焼き鳥を勧められたな…鰻を食べに来て焼き鳥は…と一度は断ったのだが。

まあ、アレよね。甘辛いタレには定評のあるお店だし、鰻と同様に炭火で焼いているの焼き鳥が美味しくない訳無いよね…うん、香ばしく甘みのある旨い焼き鳥だ。

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□うな重セット

焼き鳥をつまみながらの酒もそこそこすすんだし、そろそろ本番の鰻じゃね…?

...と言う事で、「うな丼」と「赤重」の間にある「お重」を注文。違いは鰻の量なのだが、充分、充分...既に白焼きも食べているし、ご飯がかろうじて見えるレベルだし。

むしろこの旨さなら、鰻よりもご飯の増量を願いたい…!血糖的にアウトなので我慢。

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□本体

このカリっと炭火焼の歯ごたえと旨さがありながらも、フワッとした食感に脂の蕩ける味わいが唯一無二なんだよなあ、鰻って…年を経るまで分からないが。

幼い…若い頃は単純に脂のある焼き魚位にしか感じられないのに、年を経るごとにその魅力にやられるのは何故なのだろう…と思いながら、味わって食べる事にする。

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□オマケ

ちなみに、サラダ・お吸い物・漬物...のセットなのだが、椀には苦手な三つ葉、漬物には更に苦手な柚子...とあり、堪能出来たのはサラダだけ、だったなあ…。

うん、正直、うな重だけで良かった様な気がする…後はタクワンで充分、な旨さだ。

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□折詰

最後に、お袋へとお土産の折り詰めを頼む…鰻が好きで、オレがガキの頃に連れて来てくれたんだっけ、この店...折詰を買って帰るオレはもう大人になれたのかね。

...うん、折詰でも十分に美味いのかもしれないが…ちょっと見た目が残念...かなあ。確かこの折り詰めでさっきのお重と500円の差も無いのよね…ちょっと微妙な感じ。

まあ、そんな事を思ってしまう辺りで、まだ「大人」とも言えないのかも知らん。



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