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交通事故における物的損害について。 [交通事故民事裁判]

被害が大きな交通事故において、物損は賠償額の僅かな%にしか過ぎない。

大きな事故を経験した人は分かると思うが、結局のところ物損なんて車両価格の何分の一、最大でも新車の価格等出ないし、装備品での賠償も極僅かだ。

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□再会

とは言え、命を載せて走る愛車の悲劇は、ソロバンでは測れない悲しみもあるのよな。

退院する当日、帰宅前に保管してくれていた警察署に寄り、愛車のBW'Sと再会する。友人に永く乗るからと安く譲ってもらったのに…大事にしていたのになあ…。

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□全損

もう、見るからに全損である。フロントタイアがインナーカウルを直撃している。社外サスの剛性の高さもあり、それ自体が歪まないだけにネックが完全に曲がっている。

フレーム交換…も国産車ならアリなのだが、国内でフレームを取って台湾へ送り、打刻後に国内に戻すという無茶を通さねばならないのが、台湾山葉製の弱みである。

とにかく直せ、元通りにしろと交渉したものの、廃車として最低ラインの価格しか下りず。外車で台数が少ない事が災いし、算定基準が中古市場に無いのも痛い。

仕方が無いので、少しでも装備品の賠償で取り戻す事にする。

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□メット

LEAD工業の製品で、キチンとJIS規格を通っているハーフにしてはゴツめのメットが縦に割れている。そりゃあ中身も推して然るべきと言った損壊具合である。

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□グローブ

開放骨折などしておらず、内部の損傷が酷い割に外傷が少ない状況…にも拘らず、これだけの流血と言うのが事故の惨憺たる状況を想起させるだろう。

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□ジャケット

防寒代わりに羽織っていたRS TAICHIのレインウェア。引裂かれた上に飛散し染みついた血痕が、グローブ同様に事故当時の状況を物語っている。

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□スーツ

その下に来ていたスーツも同様に穴が開き、引き裂かれている様子。他にはGやウォークマン、鞄に入っていたipad等の電子機器類が『全て』、『修理不可能なまでに損壊』。

また、『高額な商品』ばかりが、たまたま『事故直前に購入』していたので、『償却率が低め』となっていた事により、ある程度の物損の支払いがあったのは僥倖か。

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□払込

最終的に全ての物損の賠償額として、上記の金額となる。ここで大切なのは金額云々では無く、『保険会社から掲示された』、『過失割合が1:9』であると言う事。

繰り返しておくが、『損保会社提案の過失割合が1:9』であると言う事。

しかし、車両価格+部品代だけでもこんな安価な賠償では、とても足りな過ぎるだろう。

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□引き取り

廃車確定となった相棒は、お店に任せずにこの手で葬り去る事にする。と、言う事で損保会社の認定が下りるまで、お店に預けていたこの子を手元に引き取ることにする。

警察署からの引き上げ(店舗へ)、店舗から自宅への配送、というだけで諭吉さんが五人は消えたが。しかもその費用については、加害者の損保が一円も負担しないが。

まあ、手続きとしては廃車(標識返納)済みの鉄屑となるので、その後は自由だろう。

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□現BW'S

そして、今後の相棒に悩んでいたところ、このブログを読んで頂いており、過去にmtgにも来て頂いた方より、不動となっていたBW'S(11年X)を格安でお譲りいただく。

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□数週間後

引き取りよりさらに数週間後、走行可能な状態に戻した上で、『たまたま前のBW'Sと同じパーツが入手出来た』為、幾つかのパーツを買い直した上で画像の状態となる。

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□現在

このブログを見て頂いている貴兄にはお分かりかと思うが、某E/gが載せ替えとなり、腰上を全て社外パーツにて組直し、リアディスク化やら諸々を経て今のこの形状に至る。

今回の事故・裁判においては、物損は大して意味を持つ事は無い…その後も含めて。

ただ、【物損の示談】の際『損保会社提案の過失割合が1:9』であったと言う事がポイントとなる為、その事実をここに明記して、次の段階に進みたいと思う。

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