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自炊と言う名の果てしない苦行について。 [電子書籍(自炊&kindle)]

電子書籍に触れた人なら、一度は考えた事があるだろう『自炊』。

要は手持ちの本を裁断し、スキャナ等で読み込んだ画像を、電子書籍ファイルにする事を自炊と呼ぶ…まあ、当然だよなあ、手元にある本をもう一度買い直すのは誰だって嫌だ。

しかも、電子書籍は新品購入のみで尚且つ紙の書籍と同じ値段の会社すらあるのだから。

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□プリンタ兼スキャナ

…で、まあ、必要なものは何かと言えば、裁断するツール…これは極論、大型の定規とカッターがあれば出来なくは無い…し、プリンタ兼スキャナでも可能は、可能である。

という事で、まあ、やってみっかな的な発想をしたのは間違い…だったのかなあ。

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□分解ツール

ちなみに、カッター&定規で裁断したところ、200P弱のコミック一冊どころか、その10/1ですら多大な労力を払う事に気が付き、労力を軽減すべく上記のツールを購入。

ロータリーカッター(税別1,300円)+カッター台(税別700円)で税込2,000円超え。

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□超大変

…まあ、疲労とういうか労力軽減には、かなりの貢献をしてくれたのは確かである。

が、まあ、ぶっちゃけキッツイ。裁断能力は高くともそこまで使い勝手は良くないし、簡単にななめるよこのカッター…そして思ったよりは、力も必要だったりする。

そしてまた、この惨状を見て分かる通りに、紙が粉と屑でめちゃくちゃ出るのね…。

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□スキャニング

とは言え、1/2→1/4→1/8と細かくちぎった本を裁断し、何とか一枚ずつのペラ紙へと戻した…うん、2時間ぐらいかかってるんだ、これだけで普通に…をスキャンする。

もう、画像を見て分かる通り、蓋を開けて紙を入れて位置を調整、読み込みが終わったら、ひっくり返して反対側を読み込むという作業の繰り返し…これを軽く200回以上。

しかも、スキャナーじゃないから読み込むのも遅いのね…ざっと3時間と少しぐらい。

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□表紙

ちなみに今回、テストに選んだのが「らーめん発見伝」の一巻。以前、全巻を揃えたモノの引っ越しの際に処分し、また新たに欲しくなりブコフで100円で集め直したもの。

まあ、結論だけ言ってしまえば、100円の本の電子書籍化に6時間近くを要する。

すげえな、時給換算したら17円(小数点切り上げ)だよ。どこの国の最低賃金だよってお話で、カッターその他の購入費も考えると、物凄いマイナスなのでそこは考えない。

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□Kindle Comic Creator

amazonから無料配布されている「Kindle Comic Creator」と言うソフトを使用して、読み込んだjpeg画像をmobiと言う電子書籍ファイルに変換するのがこのソフト。

ちと処理が重いのを除けば、割と直感的な操作で作成が可能なので、ここの負担は大きくは無い。時間は多少掛かろうとも、働いているのはCPUのみだし。

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□Kindle PaperWhiteにて

うん、正式に電子書籍で購入した物よりはグレードが落ちるかもしれないが、自炊としてはまずまずのレベルだろう…と言うか、これ以下の出版社とか普通にあるからね。

現在、漫画界で主力とされる人々は作成環境もデジタルな人々が殆どである。

…が、昔の作家や昔の漫画は、明らかに紙ベースのスキャニング…裏側のページが透けたりする様なレベルの電子書籍もあるので、それに比べればはるかにマシとも言える。

首都高SPLは良いが初期の湾岸ミッドナイトは割と酷い。裏写りやWBが自炊以下。

でもまあ、「やってみたかった」感故に、ここまでの労力を払ってみたが、それに見合うものでは無いなあ、自炊と言う行為は。コストは論外としても満足感も低いし。

今の手持ちの本を電子書籍にするのであれば、自炊業者に頼むのが一番かもしらんね。
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